空のギター
9月下旬のある晴れた休日。神奈川県某所の駅前で、diceの復活記念ライブが行われようとしていた。穏やかな日差しが昼下がりの街角を包み込む。つい先日まで生ぬるかった風も、徐々に秋の気配を帯び始めたようだ。
「やっと、全員揃ったんだよなぁ……」
感慨深そうに言うリーダーの耀人は、仲間達を眩しげな瞳で見つめている。「そうだな。二年経ったら街も変わったよなぁ!」と返した叶が、彼の肩をポンと叩いた。
「前のお客さんはもう来ないかもねぇ……でも、また来てくれたら嬉しいなぁ。」
ニコニコしながら言う都香の視線の先には、侑と雪那、頼星が居る。“時代が変わっても、六人はずっとこんな関係で居よう”と、そう訴えているような面持ちだった。
「当たり前よ!そう簡単に忘れられちゃ堪んないもんね。新しいファンだってどんどん増やしたいし!ねっ?雪那と頼星!」
侑の問いかけに頷いた二人は、少し遠くある噴水の方を見つめている。そこに居る三人の女の子がさっきからこちらを眺めているので、どうしたものかと考えているらしいのだ。雪那と頼星は“どうする?”といった具合に互いの顔を窺っている。
「やっと、全員揃ったんだよなぁ……」
感慨深そうに言うリーダーの耀人は、仲間達を眩しげな瞳で見つめている。「そうだな。二年経ったら街も変わったよなぁ!」と返した叶が、彼の肩をポンと叩いた。
「前のお客さんはもう来ないかもねぇ……でも、また来てくれたら嬉しいなぁ。」
ニコニコしながら言う都香の視線の先には、侑と雪那、頼星が居る。“時代が変わっても、六人はずっとこんな関係で居よう”と、そう訴えているような面持ちだった。
「当たり前よ!そう簡単に忘れられちゃ堪んないもんね。新しいファンだってどんどん増やしたいし!ねっ?雪那と頼星!」
侑の問いかけに頷いた二人は、少し遠くある噴水の方を見つめている。そこに居る三人の女の子がさっきからこちらを眺めているので、どうしたものかと考えているらしいのだ。雪那と頼星は“どうする?”といった具合に互いの顔を窺っている。