空のギター
途方に暮れる三人の足が無意識に人混みから離れようとしていた、その時だった。彼らの耳に、思いがけない言葉が飛び込んでくる。
「皆さん聞いて下さい!今日はここに、俺達の大切な仲間が来てくれてます!!」
雪那がそう言って、光夜達三人を指差したのだ。観客の視線は勿論、光夜達に注がれる。三人が驚きの眼(まなこ)で雪那を見つめるが、彼はただニコリと微笑んでいる。すると、雪那に続いて頼星が口を開いた。
「ほとんどの方は知ってると思いますが、俺と雪那は、その三人と一緒にQuintetというユニットを組んでます。今日は特別に俺達の路上ライブを披露しちゃおうかと思うんですが……良いよな、リーダー?」
光夜を見て、頼星は意地悪く微笑う。光夜は暫し呆然としていたが、やがて小さく笑い、隣に立つ二人に向かって言う。
「……紘、風巳!行くぞ!!ほんとにしょうがないよな、あいつらは!!」
人混みをかき分けて、雪那達の元へ向かう三人。観客の前にQuintetが揃うと、Setsunaが声を張り上げる。
「……じゃあ、Quintetゲリラライブ、スタート!!」
「皆さん聞いて下さい!今日はここに、俺達の大切な仲間が来てくれてます!!」
雪那がそう言って、光夜達三人を指差したのだ。観客の視線は勿論、光夜達に注がれる。三人が驚きの眼(まなこ)で雪那を見つめるが、彼はただニコリと微笑んでいる。すると、雪那に続いて頼星が口を開いた。
「ほとんどの方は知ってると思いますが、俺と雪那は、その三人と一緒にQuintetというユニットを組んでます。今日は特別に俺達の路上ライブを披露しちゃおうかと思うんですが……良いよな、リーダー?」
光夜を見て、頼星は意地悪く微笑う。光夜は暫し呆然としていたが、やがて小さく笑い、隣に立つ二人に向かって言う。
「……紘、風巳!行くぞ!!ほんとにしょうがないよな、あいつらは!!」
人混みをかき分けて、雪那達の元へ向かう三人。観客の前にQuintetが揃うと、Setsunaが声を張り上げる。
「……じゃあ、Quintetゲリラライブ、スタート!!」