空のギター
「……ねぇ、あれってこないだゲリラライブした人達でしょ?織春ちゃんと仲良いの?」
「あんた知らないの?有名な話じゃん、Quintetと織春ちゃんが仲良しって。織春ちゃん、ラジオであの人達の新曲めちゃめちゃ推してたよ!」
ファンのそんな呟きを知ってか知らずか、織春は会場内をぐるりと見回して笑顔になった。“みんな満足してくれたみたい”と、そう考えたのだろう。
「みんな、ありがとー!新曲『未来を繋ぐ手』、よろしくね!!Quintetのみんなもありがとうございましたー!!」
観客は織春の言葉に熱い声援を送り、彼女はそれに応えるように大きく両手を振る。やがて織春は、Quintetの五人と共にステージ袖へとハケていった。六人は、本日出演したアーティストの中で一番大きな声援を勝ち取ったに違いない。
「織春さんありがとうございましたー!いやいや、Quintetの素敵な友情出演にはびっくりしましたねぇ。
では、そろそろお別れの時間です。また来週、この時間にお会いしましょう!」
司会の女性が笑顔で手を振っている。カメラマンの「オッケーです!」の声がかかる前に、隅の方で収録を見ていた人影がこっそりとスタジオを後にした。
「あんた知らないの?有名な話じゃん、Quintetと織春ちゃんが仲良しって。織春ちゃん、ラジオであの人達の新曲めちゃめちゃ推してたよ!」
ファンのそんな呟きを知ってか知らずか、織春は会場内をぐるりと見回して笑顔になった。“みんな満足してくれたみたい”と、そう考えたのだろう。
「みんな、ありがとー!新曲『未来を繋ぐ手』、よろしくね!!Quintetのみんなもありがとうございましたー!!」
観客は織春の言葉に熱い声援を送り、彼女はそれに応えるように大きく両手を振る。やがて織春は、Quintetの五人と共にステージ袖へとハケていった。六人は、本日出演したアーティストの中で一番大きな声援を勝ち取ったに違いない。
「織春さんありがとうございましたー!いやいや、Quintetの素敵な友情出演にはびっくりしましたねぇ。
では、そろそろお別れの時間です。また来週、この時間にお会いしましょう!」
司会の女性が笑顔で手を振っている。カメラマンの「オッケーです!」の声がかかる前に、隅の方で収録を見ていた人影がこっそりとスタジオを後にした。