空のギター
「笑われるかもしれないんですが……僕、もうすぐ二十歳なんですよね。なのに中学生役!?って自分でツッコミ入れましたよ。流石にもうフレッシュじゃないだろ、って……」
藍の言葉通り、場内で爆笑が起こってしまった。「監督の人選を否定する訳じゃないですよ!?」と慌てて口にする彼を横目に、司会者は「……と、おっしゃってますが。監督、いかがですか?」と築山監督へ話を振る。監督は口元に手を当てて、必死に笑いを堪えていた。
「いや、あのですね……藍君には、ふとした瞬間に見せる少年っぽさがありまして。以前彼がバラエティー番組に出ているのを拝見したんですが、その時の笑顔がとても印象的だったんですね。普段はキリッとして落ち着いている彼ですから、そのギャップを今回採用させてもらった、という訳なんです。
……藍君、納得してくれたかな?」
彼女の言葉を聞いた藍は、「それを聞いて安心しました!」と一言。監督の台詞から、どうやら彼の中学生役はなかなか様になっていたようだ。映画を観た客達も、きっとそう思っていることだろう。監督と助監督から、近々映画のノベライズ本が出るという話がされると、司会者はQuintetの方へ向き直った。
藍の言葉通り、場内で爆笑が起こってしまった。「監督の人選を否定する訳じゃないですよ!?」と慌てて口にする彼を横目に、司会者は「……と、おっしゃってますが。監督、いかがですか?」と築山監督へ話を振る。監督は口元に手を当てて、必死に笑いを堪えていた。
「いや、あのですね……藍君には、ふとした瞬間に見せる少年っぽさがありまして。以前彼がバラエティー番組に出ているのを拝見したんですが、その時の笑顔がとても印象的だったんですね。普段はキリッとして落ち着いている彼ですから、そのギャップを今回採用させてもらった、という訳なんです。
……藍君、納得してくれたかな?」
彼女の言葉を聞いた藍は、「それを聞いて安心しました!」と一言。監督の台詞から、どうやら彼の中学生役はなかなか様になっていたようだ。映画を観た客達も、きっとそう思っていることだろう。監督と助監督から、近々映画のノベライズ本が出るという話がされると、司会者はQuintetの方へ向き直った。