空のギター
「私はこの一年Quintetの皆さんとお仕事させて頂きましたが、五人共本当に仲が良いですよね。これから二周年、三周年、十周年と、ずっとこのままの雰囲気で活動していって欲しいと思います。」
司会者の言葉に頷く客達。舞台裏で五人を見守っていた硝子達も、首を小さく縦に振っていた。
時間というものは不思議なものだ。つまらない・苦しいと思えばとても長く、楽しいと思えばあっという間に過ぎていくように感じるので、とても面白い。五人にとっての一年間はきっと、駆け足で過ぎていったに違いない。
「……それでは歌って頂きましょう!デビュー一周年を迎えた、Quintetの皆さんのスペシャルメドレーです!!」
大きなコンサートホールに歓声が響く。カラフルなペンライトがいくつも揺れる様は、まるで夢と魔法の国で行われる夜のパレードのようだ。沢山の光と声が、五人に向かって訴えてくる。“一周年おめでとう!”、“頑張ってね!”と。
ステージには偽物の桜の木が立ち、春を思わせる。やがて、中央の巨大スクリーンに“Quintet”の文字が字体を変え、向きを変えて何度も現れる。
──さぁ、いよいよショーの始まりだ。
司会者の言葉に頷く客達。舞台裏で五人を見守っていた硝子達も、首を小さく縦に振っていた。
時間というものは不思議なものだ。つまらない・苦しいと思えばとても長く、楽しいと思えばあっという間に過ぎていくように感じるので、とても面白い。五人にとっての一年間はきっと、駆け足で過ぎていったに違いない。
「……それでは歌って頂きましょう!デビュー一周年を迎えた、Quintetの皆さんのスペシャルメドレーです!!」
大きなコンサートホールに歓声が響く。カラフルなペンライトがいくつも揺れる様は、まるで夢と魔法の国で行われる夜のパレードのようだ。沢山の光と声が、五人に向かって訴えてくる。“一周年おめでとう!”、“頑張ってね!”と。
ステージには偽物の桜の木が立ち、春を思わせる。やがて、中央の巨大スクリーンに“Quintet”の文字が字体を変え、向きを変えて何度も現れる。
──さぁ、いよいよショーの始まりだ。