空のギター
真っ白なスーツに身を包んだ五人が、“相棒達”をバックにステージへ立つ。今日はQuintetの歴史が動き出したことが世の中へ知れた、記念すべき日なのだから。会場を見渡せば、びっしりと埋まった客席。この中に自分達のファンは何人居るんだろうと考えながら、五人は暫し溜まり人達を見つめていた。
やがて、Kouyaがメンバー達の顔へ順々に目をやっていく。その表情には緊張よりも、“今日は思いっきり楽しもうな”という気持ちが表れていた。四人もそれぞれ、Kouyaに視線を送る。“俺達の記念日、最高の一日にしような”、と。
「……皆さん、こんばんはー!僕達は今日、デビューして丁度一年を迎えました!歌もダンスも演奏も一生懸命頑張るので、僕達の成長を見て下さいね!!」
ヘッドセットのマイクを通して挨拶するリーダーと、両手を振ってそれに代えるメンバー達。Kouyaも小さく手を振り、ファンの声援に応えた。
間もなく、Kouyaの右手が天高く挙げられる。それはスタートの合図だ。少しだけ弱まった歓声。直後それは、大きく響いた『Go for it!』のインストに同調して一気に沸いたのだった。
やがて、Kouyaがメンバー達の顔へ順々に目をやっていく。その表情には緊張よりも、“今日は思いっきり楽しもうな”という気持ちが表れていた。四人もそれぞれ、Kouyaに視線を送る。“俺達の記念日、最高の一日にしような”、と。
「……皆さん、こんばんはー!僕達は今日、デビューして丁度一年を迎えました!歌もダンスも演奏も一生懸命頑張るので、僕達の成長を見て下さいね!!」
ヘッドセットのマイクを通して挨拶するリーダーと、両手を振ってそれに代えるメンバー達。Kouyaも小さく手を振り、ファンの声援に応えた。
間もなく、Kouyaの右手が天高く挙げられる。それはスタートの合図だ。少しだけ弱まった歓声。直後それは、大きく響いた『Go for it!』のインストに同調して一気に沸いたのだった。