空のギター
遠い目をしている雪那の言葉に、四人はただ、黙って耳を澄ませる。
「俺、中1の時に姉を亡くしたんだ。一時期は本当に音楽やめようと思ってた。あの頃は何もかも嫌で……何で生きてるのかも分かんなかったんだ。
でも……その時俺を助けてくれたのは、やっぱり音楽だったんだよね。音楽はいつでも俺の側に居て、大切なことを教えてくれた。だから俺は……みんなと一緒に、音楽の素晴らしさを伝えたいんだ!」
雪那が力強く言うと、四人が頷く。暫くして、光夜がニコリと笑って言った。
「……俺らってさ、境遇も似てるし、何かの縁があって出会えたんだろうな。これから頑張ろうぜ!」
「勿論!この五人でなら楽しくやれるよ!!」
「個性もバッチリだしな。俺、絶対に飽きない自信ある!」
「……まぁ、とりあえずよろしく。」
光夜の言葉には、無邪気に笑う紘・自信ありげに語る風巳・照れながら言う頼星と、三者三様の反応が返ってくる。光夜は頼星の態度を見て、思わず笑ってしまった。それに気付いた頼星が、黒髪の隙間からキッと光夜を睨む。光夜は「ごめんごめん」と言ったが、まだ笑うのをやめなかった。
「俺、中1の時に姉を亡くしたんだ。一時期は本当に音楽やめようと思ってた。あの頃は何もかも嫌で……何で生きてるのかも分かんなかったんだ。
でも……その時俺を助けてくれたのは、やっぱり音楽だったんだよね。音楽はいつでも俺の側に居て、大切なことを教えてくれた。だから俺は……みんなと一緒に、音楽の素晴らしさを伝えたいんだ!」
雪那が力強く言うと、四人が頷く。暫くして、光夜がニコリと笑って言った。
「……俺らってさ、境遇も似てるし、何かの縁があって出会えたんだろうな。これから頑張ろうぜ!」
「勿論!この五人でなら楽しくやれるよ!!」
「個性もバッチリだしな。俺、絶対に飽きない自信ある!」
「……まぁ、とりあえずよろしく。」
光夜の言葉には、無邪気に笑う紘・自信ありげに語る風巳・照れながら言う頼星と、三者三様の反応が返ってくる。光夜は頼星の態度を見て、思わず笑ってしまった。それに気付いた頼星が、黒髪の隙間からキッと光夜を睨む。光夜は「ごめんごめん」と言ったが、まだ笑うのをやめなかった。