空のギター
──光を増やしていく街並みに、誰もが心を躍らせるだろう。白い景色を見れば、きっとみんなが優しくなれる筈だ。
もしも君との関係が、道ですれ違うだけの他人だったら、今の人生は違っていたかもしれない。そう思うと、二人の奇跡と眩しいこの日に感謝したくなる。
先のことなんてまだ分からないけど、君と僕との未来はきっと広がっているから。ずっと一緒に、日々を描いていこう──コンポからは、懐かしい歌声。流れてきた曲は、今の季節にふさわしいクリスマスソングだった。
「懐かしー!歌ったの、この曲だっけ!!」
お菓子を頬張る子供のような表情で笑う紘。高くて力強い雪那の声と紘のピアノ演奏に、一同は驚かされていた。
「凄いなお前らー!」
「どうせなら、俺らも混ぜてくれれば良かったのに……」
「風巳、こいつらはこういう奴らじゃん。」
にこやかに言う光夜と少し不満げな風巳。そして、呆れ気味に呟く頼星。三者三様の反応に加え、高藤と硝子、雪那の両親は優しく笑ってくれている。
紘は「ごめん」と返した。しかし、風巳が内心では自分達を誉めていることを、ちゃんと知っていた。
もしも君との関係が、道ですれ違うだけの他人だったら、今の人生は違っていたかもしれない。そう思うと、二人の奇跡と眩しいこの日に感謝したくなる。
先のことなんてまだ分からないけど、君と僕との未来はきっと広がっているから。ずっと一緒に、日々を描いていこう──コンポからは、懐かしい歌声。流れてきた曲は、今の季節にふさわしいクリスマスソングだった。
「懐かしー!歌ったの、この曲だっけ!!」
お菓子を頬張る子供のような表情で笑う紘。高くて力強い雪那の声と紘のピアノ演奏に、一同は驚かされていた。
「凄いなお前らー!」
「どうせなら、俺らも混ぜてくれれば良かったのに……」
「風巳、こいつらはこういう奴らじゃん。」
にこやかに言う光夜と少し不満げな風巳。そして、呆れ気味に呟く頼星。三者三様の反応に加え、高藤と硝子、雪那の両親は優しく笑ってくれている。
紘は「ごめん」と返した。しかし、風巳が内心では自分達を誉めていることを、ちゃんと知っていた。