空のギター
「でも、この一曲だけなんだよ?めっちゃ貴重だよね!」
紘はニコニコと笑って言った。忘れかけていた雪那との思い出を見つけ、「あの、良かったら今度ダビングさせて下さい!」と、彼女の両親に申し出る。彼らは勿論、快く了解してくれた。
「私達も、これを見つけられて良かったわ。きっと、雪那からのクリスマスプレゼントだったのね……」
雪那の母親の言葉に異存者は居ない。みんなが笑顔を浮かべ、“良い時間を過ごしたな”といった表情をしている。一同が口々に“聴けて良かった”とこぼす。そして、雪那の父親がコンポの停止ボタンを押そうとした、その時だった。
──突然、懐かしいギターの音。聞き慣れない伴奏が流れ始める。
「え……っ?」
雪那の両親が驚いている。どうやら、この曲のことは知らなかったらしい。先程の曲が終わってから数分後。謎の二曲目が流れ始めた。
「えっ、俺も知らないよ!?まさか、雪那がこっそり録音してたってこと……」
紘が言ったその瞬間──透き通った雪那の歌声が、みんなの耳を優しく撫でてきた。
紘はニコニコと笑って言った。忘れかけていた雪那との思い出を見つけ、「あの、良かったら今度ダビングさせて下さい!」と、彼女の両親に申し出る。彼らは勿論、快く了解してくれた。
「私達も、これを見つけられて良かったわ。きっと、雪那からのクリスマスプレゼントだったのね……」
雪那の母親の言葉に異存者は居ない。みんなが笑顔を浮かべ、“良い時間を過ごしたな”といった表情をしている。一同が口々に“聴けて良かった”とこぼす。そして、雪那の父親がコンポの停止ボタンを押そうとした、その時だった。
──突然、懐かしいギターの音。聞き慣れない伴奏が流れ始める。
「え……っ?」
雪那の両親が驚いている。どうやら、この曲のことは知らなかったらしい。先程の曲が終わってから数分後。謎の二曲目が流れ始めた。
「えっ、俺も知らないよ!?まさか、雪那がこっそり録音してたってこと……」
紘が言ったその瞬間──透き通った雪那の歌声が、みんなの耳を優しく撫でてきた。