空のギター
溢れゆく思い達を
どうすればいいか
分からないけど
僕は今、歌に込めるよ
きっと
きっと、それでいいんだ
君が僕に望むことが
“強くなれ”だというのなら
天と地への永訣は
イニシエーションなのかもね
君がいないこの世界は
何だか少し切ないけれど
僕はずっと歩いていくよ
もっと上手に歌える日まで
溢れゆく思い達を
どうすればいいか
分からないけど
僕は今、歌に込めるよ
きっと
きっと、それでいいんだ
──全員、涙が止まらなかった。雪那の透き通った声が、“姉との別れ”を切なく歌い上げている。彼女の今の状態とも重なるその歌詞と、それを優しく包むようなギターの音。室内が、一切の雑音をなくしていた。
みんなのすすり泣く声が混ざり、亡き雪那の部屋には哀色の空気が流れている。雪那の歌は、まだまだ続く。嗚咽を洩らさないように気を付けながら、一同は彼女のメッセージに耳を澄ませた。
“形あるものいつか消ゆる”
それはとても不思議だね
世界は全てに平等に
微笑んでなんていないのに
だけど、僕は感謝するよ
ここで君に会えたこと
綺麗な青空恨むより
目の前の奇跡に感謝しよう
どうすればいいか
分からないけど
僕は今、歌に込めるよ
きっと
きっと、それでいいんだ
君が僕に望むことが
“強くなれ”だというのなら
天と地への永訣は
イニシエーションなのかもね
君がいないこの世界は
何だか少し切ないけれど
僕はずっと歩いていくよ
もっと上手に歌える日まで
溢れゆく思い達を
どうすればいいか
分からないけど
僕は今、歌に込めるよ
きっと
きっと、それでいいんだ
──全員、涙が止まらなかった。雪那の透き通った声が、“姉との別れ”を切なく歌い上げている。彼女の今の状態とも重なるその歌詞と、それを優しく包むようなギターの音。室内が、一切の雑音をなくしていた。
みんなのすすり泣く声が混ざり、亡き雪那の部屋には哀色の空気が流れている。雪那の歌は、まだまだ続く。嗚咽を洩らさないように気を付けながら、一同は彼女のメッセージに耳を澄ませた。
“形あるものいつか消ゆる”
それはとても不思議だね
世界は全てに平等に
微笑んでなんていないのに
だけど、僕は感謝するよ
ここで君に会えたこと
綺麗な青空恨むより
目の前の奇跡に感謝しよう