空のギター
──ライトと歓声が体を包み、五人はやっと、未知の世界へ足を踏み入れたことを実感する。大勢の観客に驚きながらも、手を振り続けた。拍手や歓声が一通り収まると、Kouyaがマイクを通して喋り始める。
「皆さん、こんにちは!今日は僕達Quintetのデビューイベントに来てくれてありがとうございます。
ではまず、自己紹介をしたいと思います。まず、リーダーのKouya、高2です。皆さん、今日は盛り上がって下さいね!」
「中3のHiroで~す!俺達五人でみんなを楽しませるので、よろしくー!!」
「中2のRaiseiです。今日は俺達と一緒に思い出を作りましょう!」
「高1のKazamiです!みんな、今日は歌詞覚えて帰って下さいねー!!
……ほい、次Setsunaね。」
Kazamiの言葉にSetsunaは頷いた。観客と四人の視線が、“彼”に集まる。
「中2のSetsunaです。今回のデビュー曲は、自分が作詞作曲を担当させてもらいました。」
一言一言を、その低いアルトの声で大切に語るSetsuna。その様を、会場に居る全ての人が、静かにそっと見守っていた。
「皆さん、こんにちは!今日は僕達Quintetのデビューイベントに来てくれてありがとうございます。
ではまず、自己紹介をしたいと思います。まず、リーダーのKouya、高2です。皆さん、今日は盛り上がって下さいね!」
「中3のHiroで~す!俺達五人でみんなを楽しませるので、よろしくー!!」
「中2のRaiseiです。今日は俺達と一緒に思い出を作りましょう!」
「高1のKazamiです!みんな、今日は歌詞覚えて帰って下さいねー!!
……ほい、次Setsunaね。」
Kazamiの言葉にSetsunaは頷いた。観客と四人の視線が、“彼”に集まる。
「中2のSetsunaです。今回のデビュー曲は、自分が作詞作曲を担当させてもらいました。」
一言一言を、その低いアルトの声で大切に語るSetsuna。その様を、会場に居る全ての人が、静かにそっと見守っていた。