空のギター
「Raisei君は部活何やってるの?」
「軽音部です。Setsunaも同じ部活で、そのダンスユニットも一緒にやってます。」
な、と同意を求めるようにRaiseiが言うと、Setsunaはコクンと頷いた。
「Raiseiとは四六時中顔合わせてるから、たまにはちょっと離れてみたいです。」
「……おい。もう数学教えてやんねぇぞ?」
「わ、嘘うそ!冗談!ごめんなさい!!」
二人のやり取りで、ブース内の空気が再び明るくなる。お客さん達も二人を見ていて嬉しそうだ。「お前ら本当に仲良いなぁ!」とKouyaが言うと、二人は笑って「腐れ縁だから!」と口を揃えた。
「Hiro君は丁度、今年卒業したんだよね?どうですか?」
DJの言葉に、ファンからHiroへ「おめでとう!!」の言葉がかかる。Hiroがとびきりの笑顔で「ありがとー!!」と言って手を振ると、1キロ先まで聞こえそうな絶叫がブースを揺らした。
「えーと、俺は卒業式です!ついこの前だったんだけど号泣しちゃって……みんなにメッセージ入りの色紙をもらったんで、忘れられない日になりました!」
笑顔で語るHiroからは、大好きな祖父母の元を離れたという不安は微塵も感じられなかった。
「軽音部です。Setsunaも同じ部活で、そのダンスユニットも一緒にやってます。」
な、と同意を求めるようにRaiseiが言うと、Setsunaはコクンと頷いた。
「Raiseiとは四六時中顔合わせてるから、たまにはちょっと離れてみたいです。」
「……おい。もう数学教えてやんねぇぞ?」
「わ、嘘うそ!冗談!ごめんなさい!!」
二人のやり取りで、ブース内の空気が再び明るくなる。お客さん達も二人を見ていて嬉しそうだ。「お前ら本当に仲良いなぁ!」とKouyaが言うと、二人は笑って「腐れ縁だから!」と口を揃えた。
「Hiro君は丁度、今年卒業したんだよね?どうですか?」
DJの言葉に、ファンからHiroへ「おめでとう!!」の言葉がかかる。Hiroがとびきりの笑顔で「ありがとー!!」と言って手を振ると、1キロ先まで聞こえそうな絶叫がブースを揺らした。
「えーと、俺は卒業式です!ついこの前だったんだけど号泣しちゃって……みんなにメッセージ入りの色紙をもらったんで、忘れられない日になりました!」
笑顔で語るHiroからは、大好きな祖父母の元を離れたという不安は微塵も感じられなかった。