Blue Bird
「…ごめんな」

それだけ言うと兄は俯いてしまう。


聞きたいことばかりが膨らんでいく。どうしてこんなことになったんだろう。

記憶の中にいる兄は優しかった。とてもそんなことをするようには思えない。どうして兄が。


「兄さん、一体なにがあったの?」


残り時間僅かになったとき兄に聞いた。


「…ごめんな」
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