Blue Bird
当事者からちゃんと聞くのはこれが初めてだ。少し身をのりだしながら彼女の言葉を待った。


「バーのカウンターで仕事してる陸と話してたら、大翔が来た後年上の麗美さんだっけ?その人が入ってきて二人は一緒にいて。いつも通り普通に過ごしてたら突然知らない怖い人が入ってきて。大翔となにか口論になった後そいつ大翔にナイフで襲いかかって。びっくりして止めに入ったの。もうなにがなんだかわかんなかったよ」


早口で話す彼女は思い出しながら遠くをみつめていた。

「それで?」

早く聞きたくて続きを促す。
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