Blue Bird

「ただ他の予定を入れてしまって行かなかっただけです。すいませんでした」

本当のことをいえばきっと心配をかけてしまう。ただでさえ迷惑をかけてるのにこれ以上私のせいで困らせたくない。

私が言うと沈黙が流れた。しばらくして深いため息。


『…また隠し事か』

やはり彼は勘がいい。私がなにも言わなくてもすぐに見抜いてしまうのだから。しばらく考えた末、口を開いた。


「…実はこないだから誰かにつけられてるような気がして。最近気配が気になって仕方ないんです」