Blue Bird
『なんだよそれ…どうしてもっと早く言わなかったっ』

少し怒ったように強く言う声。その声はどこか心配しているように聞こえる。


『いいか。これからは用があるとき以外外に出るな。どうしても出なきゃならないときは誰かについてきてもらえ』

勢いよく捲し立てる彼の声の迫力に圧倒されて言葉がでない。



『大丈夫だ。何も心配しなくて良い』


黙っている私に怯えていると思ったらしい。彼の優しい声が聞こえてきた。
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