Blue Bird
「だけどどうしてあなたにそれを話したと思う?」



「それは…」

そう。それがわからない。彼女があの時来たばかりの私を知っていたとも思えないし…



「あなたを試したのよ」


今だ真剣な瞳で私をみつめる麗美さんはその透き通る声で静かに放った。目を見開いて彼女をみる。



「あなたがどう出るか試そうと思って。もしあなたがなにかの目的のために大翔に近づいたのなら私の言葉に必ず食い付く、そう睨んだの」

< 293 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop