先生、あのね。


コツコツコツコツ




どこからか、せわしない靴音が反響して聞こえてきた。




「ん、来たかな」




いつもはスニーカーで全く音がしないのに。




今日は、ちゃんとした靴なんだ。





案の定その靴音は、わたしの教室の前で止まる。





わたしは、ブラブラしてた足を止め、ゆっくりと立ち上がった。
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