その笑顔に惹かれて



透けるように白い肌。
元々の色素が薄いのか、染めた訳でもなさそうなのに少し明るい色をしたサラサラの髪を後ろで一つに括っていて。
大きな二重の目が、俺を真っ直ぐに見つめていた。




「緊張してんの?」
「え?してないの?」

質問に質問で返されて、ビックリしたのを隠さないその表情に、思わず笑みが零れた。



「俺、元々緊張とかしないんだよね」
「えーそうなの?いいなぁ……私、ここ大本命なのね。絶対に入りたいんだけど…そう思うと変なプレッシャーが私を襲うのよね…もうさっきから緊張して貧血気味っていうか…指先とか冷たくてたまらないの」

一気に捲くし立てられて、彼女が本当に緊張してるのが伝わってきた。
俺は逆に力が抜けるように笑って、無意識に彼女の手を握手するように握った。



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