私の隣の席の男の子

そんなある日のこと。

「なーな。その面の下どーなってんの?」

っと、同じクラスの竹沢くん。
だけど、栗本くんは相変わらずしたを向いたまま。

「おぃ、きーてんのかよくーりーもーとーくーーーん」

そう言って彼のお面を無理やり外そうとする竹沢くん。

すると、さっきまでぴくりと動かなかった栗本くんが竹沢くんの手を叩いた。

「っあ!…てめぇ…ちょーしのんなよ。」
そう言って殴ろーとする竹沢くん。

「す、ストーっプ!!…ね?」

流石にヤバイと思い隣にいた私がその場をおさめた。
すると竹沢くんはふてくされながらお前はコイツの見方なのかよだとか
こいつは悪魔だ人間じゃねぇだとか言い出すもので。

「うん。そう。私は栗本くんのこと、好きだよ。」そう言って笑ってやった。
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