モテないオトコ
「はいはい、どうせ俺はお子様ですよー」

「拗ねない拗ねない」

 そう言うと笹山さんは俺の頭を撫でてくれた。

「せやけど、恭子酷いなぁ……」

「え?」

「メアドを変えるなんて……」

「やっぱ、俺が原因なんかな……」

「アンタのせいや無いと思うで?
 だって、幼馴染のウチにさえ連絡先を教えてもらってへんもん」

 俺はそのセリフを聞いてため息が出た。

「初めて女の子のアドレスをゲットできたと思ったのになぁー」

「あ、変わりにって言うたらアレやけど、ウチのアドレス登録してくれへんか?」

「え?良いんですか?」

「かまへんよー
 赤外線はついてる?」

「あ、はい」

 俺達は、そのままお互いの携帯のアドレスを交換した。
 すると早速メールを送ってくれた。

  よろしくやで!

 俺も返事を送る。

 メールでも関西弁なんですね。

 笹山さんはクスリと笑った。
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