俺様上司は、極上の男!?
「つぐみセンパァイ、あそこに歩いてるの、櫟課長じゃないスかぁ?」
横から言われ覚醒した私は、小花の指す方向に視線をやった。
向かいの歩道をやってくるのは、確かに櫟課長だ。
人混みと行きかう車の間、よく見つけたな、小花。
今日は表参道の店舗に夕方から行っていたはず。
渋谷駅まではちょっとした散歩になるけど、歩けない距離じゃない。
案外食道楽みたいだし、夕食がてら帰社しようと思っているのかも。
私と小花が大通りの反対側で見ているなんて気づいていない。
「会社じゃいるのかいないのかわかんない人ッスけど、外で見ると雰囲気違いますねー」
小花がそんなことを言うので、ドキッとしてしまう私。
「背筋もすっと伸びて、スーツ似合うし、もしかして顔も悪くないんじゃないスか?まじまじ見たことないッスけど」
「あはは、そう?」
「つぐみセンパイの方が、一緒にいるじゃないスか。興味ないのバレバレ~」
似たようなやりとりをリリさんとしたなぁ。
しかし、私のスタンスは変わらず。櫟課長はただの上司で、興味対象外。
それを貫いた方がお互いのためだ。
横から言われ覚醒した私は、小花の指す方向に視線をやった。
向かいの歩道をやってくるのは、確かに櫟課長だ。
人混みと行きかう車の間、よく見つけたな、小花。
今日は表参道の店舗に夕方から行っていたはず。
渋谷駅まではちょっとした散歩になるけど、歩けない距離じゃない。
案外食道楽みたいだし、夕食がてら帰社しようと思っているのかも。
私と小花が大通りの反対側で見ているなんて気づいていない。
「会社じゃいるのかいないのかわかんない人ッスけど、外で見ると雰囲気違いますねー」
小花がそんなことを言うので、ドキッとしてしまう私。
「背筋もすっと伸びて、スーツ似合うし、もしかして顔も悪くないんじゃないスか?まじまじ見たことないッスけど」
「あはは、そう?」
「つぐみセンパイの方が、一緒にいるじゃないスか。興味ないのバレバレ~」
似たようなやりとりをリリさんとしたなぁ。
しかし、私のスタンスは変わらず。櫟課長はただの上司で、興味対象外。
それを貫いた方がお互いのためだ。