俺様上司は、極上の男!?
「工場の仕事なんざ、クソつまらんもんさ。今の方が充実してる」


ひとり言のように呟いて、課長は残りのラーメンを片付けた。
私も慌てて、ラーメンの続きにかかる。

千葉工場の話を何やらごまかされ、そしてなんだか沈鬱な課長の顔を見ると、この話題はもう終わりにした方がよさそうだ。

私たちは少し仕事の話をしただけで食事を終え、何事もなく駅前で別れた。
課長は冗談でも私を誘ってはこなかった。

『クソつまらんもんさ』

そう言った櫟課長の顔がいつまでも気になる。
案外嘘が下手だ。
本当にそう思ってなんかいないように見えたから。







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