俺様上司は、極上の男!?
仕事でこれほど大きなミスをしたことはなかった。
しかも、凡ミス。情けなさ過ぎて涙が出そう。
「デザイナー……選定し直しですね。本当に申し訳ありません」
「それに関しては心あたりがあるから、一日待て」
課長はあっさり言うと、先に立って歩き出した。
「女に担当やらせるな、か……。俺以上のセクハラ発言、久々に聞いたな」
課長は何でもないことのように呟いた。
泣きたい気分の私はその妙に真面目くさった言い方に、少しだけ頬を緩めてしまう。
「セクハラ……。課長、自覚があったんですね」
「おまえに訴えられないように、なるべく業務時間外を狙ってるんだぞ。これでも努力してる」
業務時間外でもセクハラはセクハラなんですが……。
キリっとした表情に突っ込み損ねる。
うーん、この人なりに、私を気遣っているみたい。
私は課長の後ろを歩きながら、少しだけ息をついた。
……課長は一日待てなんて言うけど、どうするつもりなんだろう。
私は、このミスをなんとしても挽回しなければならないのに。
しかも、凡ミス。情けなさ過ぎて涙が出そう。
「デザイナー……選定し直しですね。本当に申し訳ありません」
「それに関しては心あたりがあるから、一日待て」
課長はあっさり言うと、先に立って歩き出した。
「女に担当やらせるな、か……。俺以上のセクハラ発言、久々に聞いたな」
課長は何でもないことのように呟いた。
泣きたい気分の私はその妙に真面目くさった言い方に、少しだけ頬を緩めてしまう。
「セクハラ……。課長、自覚があったんですね」
「おまえに訴えられないように、なるべく業務時間外を狙ってるんだぞ。これでも努力してる」
業務時間外でもセクハラはセクハラなんですが……。
キリっとした表情に突っ込み損ねる。
うーん、この人なりに、私を気遣っているみたい。
私は課長の後ろを歩きながら、少しだけ息をついた。
……課長は一日待てなんて言うけど、どうするつもりなんだろう。
私は、このミスをなんとしても挽回しなければならないのに。