俺様上司は、極上の男!?
なんだろ、この胸キュン具合。
そりゃ、この人は元々結構なイケメンで、それにはとっくに気付いてる私だけど。

優しく笑う櫟課長はピュアに魅力的で、妙に惹きつけられてしまう。
メガネの奥の鳶色の瞳がキラキラしていて、綺麗っていうか、可愛いっていうか……。


無性に、頬が熱い。
頭もぼーっとする。

なんだろ、これって……。
この不思議な感覚って……。



「?おい、太刀川?」


課長の声がフィルムを通したようにカサカサ聞こえる。
視界がぼやける。


あ、なんか変。
身体がいうこと利かない。

動悸がするのも、苦しいのも、別に理由があったみたい。


気付くと私は床に膝をついていた。

身体が熱くて、すごく痛い。

頭、ガンガンいってる。
これ、いつからだっけ?

ここ数日、緊張感と不安感で、ずっとあちこち痛かったような気もする。
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