俺様上司は、極上の男!?
「太刀川、大丈夫か?貧血か?」


櫟課長が私の横に膝をつき、私の顔を覗き込む。


「イエ……、貧血では……ないと思うんですけれど」


頭は熱い。でも、背筋は寒い。

指先までジンジン痛くて、関節を曲げることすら苦痛だ。


「風邪かも……しれません」


「バカ、いつからだ?早く言えよ!」


課長の声が一気に厳しくなった。

スミマセン……、でも今の今までミスのことで頭が一杯だったんだもん。
体調不良に全く気付かないくらいっていうのが、間抜けだけど。


「ちょっと座ってろ」


課長は私の肩を抱くと、私に何か言う隙を与えず、オフィスチェアに座らせた。
それから、自らのパソコンに向かう。
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