俺様上司は、極上の男!?
③
「それじゃ、お疲れ!かんぱーい!」
メグ子さんの音頭で、私たちは大ジョッキの生ビールをがちんと合わせた。
無言でジョッキを傾ける妙齢女子3人。
「3人飲み、久しぶりー」
小花が歓声をあげる。
口の周りにビールでひげができている。
「つぐみが忙しいもんねぇ」
「いやぁ、ご迷惑かけとります」
私とメグ子さんと小花。
第2グループの仲良し3人が馴染みの居酒屋で卓を囲むのは、悠に1ヶ月半ぶりだ。
それもこれも、私がずーっと例の案件にかかりっきりなせいなんだけど……。
「今日、課長はどっか外出?」
メグ子さんが聞いてくる。
今日、私が二人と飲めているのは、課長に用事があり先に退勤したから。
課長も
「羽を伸ばせる時は伸ばせ」
って言ってくれたし、私も残務を早々に片付け、二人を誘ったのだ。