俺様上司は、極上の男!?
そんなフォローを心中しつつ、やはりあせる。
私、心の中でどんだけひとりでバタバタしてんの?
別に、櫟課長は私の彼氏でも何でもない。
フォローの必要も、焦る必要もない。
まあ、確かにビミョーな関係にはなりつつあるんだけど。
「なんにせよ、あの課長のおかげで忙しくなってよかったじゃないスか。アホ元カレのこととか、考えなくて済んでるでしょー」
「これ、小花。無遠慮に言わない。つぐみ、ごめんね。嫌なこと思い出させて」
小花の無神経な発言をたしなめ、私を気遣うメグ子さん。
しかし、私は二人に言われるまで、頭の中から『三川裕太』という男の存在を完全に放り出していた。
朋子のことはたまに考えた。あんな感じで別れてから、何も言ってこなくなったけど、落ち着いたかな……とか。
なのに、もうひとりの元凶を忘れ去っていたとは……。
「仕事、忙しくてホント助かりました。失恋したの忘れてましたもん」
私は強がりでなく笑い、答えた。
仕事の忙しさもそうだけど、私が裕太を思い出さなかった理由。
それは、櫟課長の存在もあるのかもしれない。
私、心の中でどんだけひとりでバタバタしてんの?
別に、櫟課長は私の彼氏でも何でもない。
フォローの必要も、焦る必要もない。
まあ、確かにビミョーな関係にはなりつつあるんだけど。
「なんにせよ、あの課長のおかげで忙しくなってよかったじゃないスか。アホ元カレのこととか、考えなくて済んでるでしょー」
「これ、小花。無遠慮に言わない。つぐみ、ごめんね。嫌なこと思い出させて」
小花の無神経な発言をたしなめ、私を気遣うメグ子さん。
しかし、私は二人に言われるまで、頭の中から『三川裕太』という男の存在を完全に放り出していた。
朋子のことはたまに考えた。あんな感じで別れてから、何も言ってこなくなったけど、落ち着いたかな……とか。
なのに、もうひとりの元凶を忘れ去っていたとは……。
「仕事、忙しくてホント助かりました。失恋したの忘れてましたもん」
私は強がりでなく笑い、答えた。
仕事の忙しさもそうだけど、私が裕太を思い出さなかった理由。
それは、櫟課長の存在もあるのかもしれない。