俺様上司は、極上の男!?
「そっか、そっか。それならよかったよ。今日はたっぷり飲みなさい」


メグ子さんがうんうんと頷き、小花がげぇっという表情をした。


「メグ子センパイ、ダメっすよ。つぐみセンパイ、すでに焼酎一本カラになりそうじゃないスか」


「あ、ホントだ。焼酎の分はワリカンしないからね。自分で出しな。あんた、底なしなんだからさ」


「わかってますよー」


私は手酌でいつもの千年の孤独をコポコポと注いだ。
私の酒量に合わせてもらうわけにはいかないもんね。合わせてくれるのなんて、母と姉くらいだ。

それ以降、私たちの会話には櫟課長も裕太も登場せず、いつもの他愛のない女子トークが続いただけだった。





駅で二人と別れ、帰宅した。

シャワーを浴びて、髪を乾かしてから、ウィスキーをマグカップに注ぐ。とろんとした琥珀の液体に、電気ポットで沸かしたお湯を加えた。
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