俺様上司は、極上の男!?
とはいえ、ここまで来て逃げられるはずもなく、お召し代えを済ませた私たちはフロアに戻った。


「可愛いじゃない!」


「似合うし!」


「今までにないデザインで新鮮だね」


メグ子さんや、他のお姉さん社員が声をあげ、男性陣は飽くまでセクハラにならないようにデザインを誉める。

恥ずかしい……。
むちゃくちゃ恥ずかしい。

160センチ、凹凸がはっきりしない身体。
パンツはロングだけど、太もも張って見えないかな。

私、他はさほどじゃないけど、太ももだけは結構太くて……。


「悪くないな」


櫟課長が立ち上がって、私たちを囲む輪に近付いてくる。

課長に見られていると思うだけで、心拍数が上がる。
うわあああ、それ以上まじまじと見ないで!

課長は確実に仕事として見ているのに、私ひとりが女として恥ずかしがっている。

そんな事実に気付くと、より羞恥心が沸き上がる。

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