俺様上司は、極上の男!?
なんだろ、みんなとふざけ過ぎてた?メイン担当なのに、はしゃぎすぎだよね。
叱責されちゃう……かもしれない。

焦って輪から抜けると、櫟課長が真顔で言った。


「早く背中しまえ」


「はい?」


言っている意味がわからず、聞き返してしまう。

他のメンバーが小花をいじって笑っている外、課長は私にだけ聞こえる声で言った。


「早く背中をしまえ。さもなくば、このままトイレに連れ込んで、後ろからヤるぞ」


「ぶわはっ!何を言ってるんですか、課長っ!」


あまりにどストレートなセクハラ発言に、「ぶわはっ!」とかあり得ない反応をしてしまった。

誰も聞いていないとはいえ、なんつーことを言うの、お兄さん!

そのセクハラお兄さんはいたって平常な表情で、私を見下ろす。


「背中丸出しの女に興奮しない男がいるか。舐めあげて、歯をたてたくなるのは、通常の反応だ。それとも、この前の約束、社内で果たしたいのか?」


「へ……変態過ぎますよ。課長」
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