俺様上司は、極上の男!?
私はあわやアイスクリームを気管に入れそうになり、うぐぐっと呻いた。


「なに、それ!?どこ情報?」


メグ子さんがくわっと食いついてくる。
野際さんの丸い目に悪気は欠片も見えない。私を見つめて真面目に問う。


「第1グループの同期が、先々週の金曜、櫟課長と寄り添って会社を出て行く太刀川さんを見たって……。すみません、藪から棒に!」


なるほど、あの日か。誰かに見られるかもとか余裕もなかったもんなぁ。


「違うの違うの。私、あの日熱出しちゃって。動けなくなったところを櫟課長がタクシーつかまえてくれたんだ」


「そうだったんですか!」


野際さんが納得したのか高い声で反応する。
横で小花が言葉を挟む。


「って言うか、つぐみセンパイが風邪引いてたってことにびっくりッス」


「いやいや、土日ですっかり治っちゃったから、言いそびれてた」


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