俺様上司は、極上の男!?
「それにしても櫟課長って、見かけに寄らず優しいのね」


メグ子さんが意外そうに言った。
私と櫟課長の仲は一ミリも疑っていない様子。それだけ、櫟課長が社内でオーラを消してるってことなんだけど。


「優しいですよ」


なるべく他意を差し挟まないように答える。
彼が実は優しい人なこと、裏では肉食なこと、すごく艶っぽくてセクシーなこと。
私以外は知らない。

それって、すごくワクワクすることだ。


「食べたら、午後も仕事だねぇ。つぐみはあんまり無理しないでよ?」


「そうです、まわせる仕事はまわしてください」


「でも、つぐみセンパイ意地っ張りだからなぁ。たいてい、ひとりで片付けようとするんだもんなぁ」


三人にそれぞれ言われ、私は口を尖らせた。


「困った時は頼りますよ。よろしくお願いしまーす」





< 172 / 284 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop