俺様上司は、極上の男!?
「櫟課長といえば、この前中尾さんから聞いたんだけどさ」
湯船で手足を伸ばしつつ、メグ子さんが話を広げる。
メグ子さんと中尾さんは仲がいい。付き合っているわけじゃないらしいけど。
「なんであの歳で課長待遇なのかわかったよ」
「あ、やっぱ理由があるんスか?」
小花が食いつく。
私は興味ない素振りをしながらも、つい耳をそばだててしまう。
「千葉工場の件で色々あったからなんだって」
千葉工場。
去年の夏に閉鎖された櫟課長の元職場だ。
「イロイロってなんスか?」
「千葉工場はミサキガワブランドのシューズを作ってたじゃない?でもここ10年は縮小傾向で、3年前にイカロスシリーズも廃盤。早々に大人向けのミサキガワシューズも廃盤にして工場を閉鎖しようってのが、本社上層部の意向でさ。
それに反対して工場を守ろうとしていたのが櫟課長を筆頭とした社員たちだったんだってさ」
湯船で手足を伸ばしつつ、メグ子さんが話を広げる。
メグ子さんと中尾さんは仲がいい。付き合っているわけじゃないらしいけど。
「なんであの歳で課長待遇なのかわかったよ」
「あ、やっぱ理由があるんスか?」
小花が食いつく。
私は興味ない素振りをしながらも、つい耳をそばだててしまう。
「千葉工場の件で色々あったからなんだって」
千葉工場。
去年の夏に閉鎖された櫟課長の元職場だ。
「イロイロってなんスか?」
「千葉工場はミサキガワブランドのシューズを作ってたじゃない?でもここ10年は縮小傾向で、3年前にイカロスシリーズも廃盤。早々に大人向けのミサキガワシューズも廃盤にして工場を閉鎖しようってのが、本社上層部の意向でさ。
それに反対して工場を守ろうとしていたのが櫟課長を筆頭とした社員たちだったんだってさ」