俺様上司は、極上の男!?
「ありがたいお話だとは思いますが、やはり俺にはお受けできません」


「櫟くん」


「まだ本社でやるべきことがあると思っています。死力を尽くしていないうちに逃げ出すことはしたくないんです」


櫟課長は言って、頭を下げた。


「わざわざお越しいただいたのに、申し訳ありません」


中心人物と思われる50代風の男性が言った。


「そう言われるかなとは思ってたんだ。でも、僕たちもまだ諦めないよ。また勧誘に来るから」


櫟課長が頭を下げたまま、複雑な表情をしているのを、私は居たたまれない想いで見ていた。






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