俺様上司は、極上の男!?
「叱ってもらえるとは傲慢な思い込みだな。帰ってきたら、おまえのデスクがなくなっているかもしれないぞ」


課長の冷酷な声音に、一瞬ひるむ。
しかし、私はここで引くわけにはいかない。


「失礼します。行って参ります」


言うだけ言って、通話を終了した。


「大丈夫~?今の課長サンでしょ?」


リリさんがセクシーな唇を尖らせて聞いてきた。
私はニコッと強気に笑ってみせた。


「大丈夫です。さ、そろそろ行きましょう」


後戻りなんか、しない。
私のためにも、彼のためにも。

搭乗手続きのため、私たちはチェックインカウンターを目指す。









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