俺様上司は、極上の男!?
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私が帰国したのは、4日後の夜だった。
成田に着いたのが22時過ぎ。クタクタだったし、時差で頭もぼんやりするので、当初は即帰宅しようかと思った。
しかし、手元にある資料だけでも会社に置いて帰ろうかと考え直す。会社に寄っても終電で帰れるだろう。
疲れた身体を恵比寿に向ける。
思いの外有意義だったアメリカ旅行に、身体は疲れていたものの安堵と充実感を感じる。本場のレッスンや空気感を味わえたことも良かったけれど、わざわざ渡米した一番の目的も先方は悪くない反応。計画は順調に進みそうだ。
あとは、帰国したからには、櫟課長の雷を覚悟しなければならない。
私は彼の制止を振り切って、出国したのだから。
オフィスに到着すると、キャリーケースは無人の玄関フロアの片隅に置いた。
5階に上り、第2グループのフロアのドアを開けると、すぐに櫟課長の姿が目に飛び込んできた。
もしかして、とは思っていた。
いつも遅くまで残っている櫟課長なら、このタイミングでオフィスにいたって不思議は無い。
今日中に彼の雷が落ちる可能性も想定していた。
私が帰国したのは、4日後の夜だった。
成田に着いたのが22時過ぎ。クタクタだったし、時差で頭もぼんやりするので、当初は即帰宅しようかと思った。
しかし、手元にある資料だけでも会社に置いて帰ろうかと考え直す。会社に寄っても終電で帰れるだろう。
疲れた身体を恵比寿に向ける。
思いの外有意義だったアメリカ旅行に、身体は疲れていたものの安堵と充実感を感じる。本場のレッスンや空気感を味わえたことも良かったけれど、わざわざ渡米した一番の目的も先方は悪くない反応。計画は順調に進みそうだ。
あとは、帰国したからには、櫟課長の雷を覚悟しなければならない。
私は彼の制止を振り切って、出国したのだから。
オフィスに到着すると、キャリーケースは無人の玄関フロアの片隅に置いた。
5階に上り、第2グループのフロアのドアを開けると、すぐに櫟課長の姿が目に飛び込んできた。
もしかして、とは思っていた。
いつも遅くまで残っている櫟課長なら、このタイミングでオフィスにいたって不思議は無い。
今日中に彼の雷が落ちる可能性も想定していた。