俺様上司は、極上の男!?
「俺が気付いていないと思っているのか？こそこそと裏で何を進めている？げっそり痩せるまで自分を追い詰めて、おまえは何を動いているんだ？」


櫟課長は、私が進めている計画を不審に思っているのだ。
不自然に避けていれば、気付かれるかもという懸念はあった。
だけど、まだ話すわけにはいかない。


「課長にご迷惑はかけません」


「答えになってない。そういう回答は嫌いだ」


「何も問題はありません！」


私は負けじと怒鳴る。
課長が綺麗な顔を悔しげに歪めた。
それは予想外の反応だった。無表情な彼に変化が起こるとしたら、怒りの表情くらいだと思っていたから。


「だから、おまえは意地っ張りだと言われるんだ。誰も頼らず、ひとりで何とかできると思ってる。そういうところが俺もおまえも失敗なんだよ！」


私はいやいやをするように首を振る。

彼の腕を振り解こうと、両腕を上に持ち上げる。
拘束はほどけないばかりか、逆に強い力で抱き寄せられた。
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