俺様上司は、極上の男!?
あの日、課長を引き抜きにきたメンバーの会社・サニーウィング株式会社。
中心人物だった男性が横溝さん。この会社の代表にあたる。
私は課長の疑問には答えず、持っていた大きな鞄を地面にどさっと置く。
それから屈み込んで中をがさがさと探りだした。
私の急な行動に櫟課長がいっそう不審げな顔をする。
「太刀川?」
「やっと、ご報告が出来ます」
私は鞄の中から横溝さんに手配していた二つのサンプルを取り出した。
ばさっと広げられたそれらに櫟課長が目を見開くのがわかった。
「ヨガマットケースと、ワークアウトバッグ。サニーウィングで製造してもらいます。秋リリースのウェアと同時に発売されます」
「……太刀川、おまえ」
櫟課長が不審と不満の表情を驚きに変えて言う。
「横溝さんたちの会社とムドラを繋ぐために動いていたのか?」
私は大事なサンプルを鞄に戻しながら、首を横に振る。
「私が繋ぎたかったのは、櫟課長と横溝さんの会社です。結果として、今回の新ブランドと紐付けすることしか思いつきませんでしたけど」
中心人物だった男性が横溝さん。この会社の代表にあたる。
私は課長の疑問には答えず、持っていた大きな鞄を地面にどさっと置く。
それから屈み込んで中をがさがさと探りだした。
私の急な行動に櫟課長がいっそう不審げな顔をする。
「太刀川?」
「やっと、ご報告が出来ます」
私は鞄の中から横溝さんに手配していた二つのサンプルを取り出した。
ばさっと広げられたそれらに櫟課長が目を見開くのがわかった。
「ヨガマットケースと、ワークアウトバッグ。サニーウィングで製造してもらいます。秋リリースのウェアと同時に発売されます」
「……太刀川、おまえ」
櫟課長が不審と不満の表情を驚きに変えて言う。
「横溝さんたちの会社とムドラを繋ぐために動いていたのか?」
私は大事なサンプルを鞄に戻しながら、首を横に振る。
「私が繋ぎたかったのは、櫟課長と横溝さんの会社です。結果として、今回の新ブランドと紐付けすることしか思いつきませんでしたけど」