俺様上司は、極上の男!?

「本当に俺もおまえも意地を張り通すところが失敗だな。圧倒的に損してる」


「意地だって張り通せば正しい道になります」


私が言い返すのが面白くないようで、課長は私を抱き締めたままため息をついた。


「いいから、おまえはもう少し、俺を頼れ。こんな風にぶっ倒れる前に」


「じゃあ……」


私は深呼吸をした。
櫟課長の肩にぎゅっと顔を押し付け、一世一代の告白をする。


「これからは頼らせてください。……課長の、傍にいたいです」


声が震える。
怖い、また拒絶されるかもしれない。

だけど、言いたい。
この気持ちをもう一度伝えたい。


「あなたの心を動かせたかはわからない。こんなことで、あなたの苦しい想いを癒せたかわからない。だけど、やっぱり私は課長が好きです。あなたが待てと言うなら、いくらでも待ちます。部下としてでもいいから……ずっと傍に……」