俺様上司は、極上の男!?
「中学生男子の家には行きません!」


「明日の午前中、半休くらいならくれてやるから」


笑いながら去っていく課長の背中をぎっと睨む。

だけど、私は今夜も彼の望むとおり、あの部屋に行ってしまうんだろうな。


とんでもない裏アリ男に引っかかってしまった。

身体で繋がって、心で惹かれて恋をして、すれ違ったけれどようやく手を取り合うことができた。

意地っ張りな私と、意地っ張りなあなた。


始まったばかりの私たちの恋は、きっと甘いばかりではない。

お互いのこだわりを付き合わせ、すり合わせ、怒って喧嘩して仲直りして……なんだかものすごく忙しそう。
仕事もプライベートも、絶対にそんな感じ。


だけど、私は彼に恋してしまった。
一生かけられそうな深い愛を知ってしまった。

これからずっと、意地悪で偉そうな、この上もない極上の男に魅了され続ける。



彼の腕の中、今夜も私は融けて落ちる恋をする。






<了>



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