俺様上司は、極上の男!?
「酔っぱらった部下を家に連れ込んでヤッちゃう男。元カレより最低だろ?」


私は間近で櫟課長の顔を見つめた。
冷たい美貌に意地悪い微笑を張り付け、私を見下ろしている。

組み敷いた状態なのに、ほとんど束縛はされていない。
おそらく、私が拒絶したり逃げだしたり、ちらりとでも嫌悪を見せたら、彼は引くだろう。
あっさり私を解放するだろう。

だから、これからのことを、選択する権利は私にある。


思わず泣き笑いの顔になる。そして、私は挑むように言った。


「それなら、私も最低女です。彼氏と別れたその日に、上司と寝ちゃうんですから」


腕を伸ばし、課長の頭をぐいっと引き寄せた。
綺麗なダークブラウンの髪が私の頬をくすぐる。

合意と取った課長はあらためて私に口づけた。
キスは甘く、とろけるほど優しい。

私たちは明け方まで、何度も何度も、飽きることなく抱き合った。
まるで、くっついていることが当然のように、私たちの身体はしっくりと馴染み、容易に互いの中に融けた。

初めて触れあったなんて、思えないくらい。

何もかも忘れ、私は彼にしがみつき、揺さぶられ続けた。







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