俺様上司は、極上の男!?
言うなり、課長が私の肩をつかみ、身体を引き寄せた。

慌てて突き放そうとするけれど、予想より強い力に叶わず、私は課長の鎖骨あたりに頬を埋める形で抱き寄せられた。

課長との身長差は、それほどないと思っていた。しかし、こうして腕の中に閉じ込められるとよくわかる。
160センチの私より15センチ以上は彼が大きい。

顎をつかまれ、上向かされる。
そして、強引に唇を重ねられた。

軽く触れ、離された唇。
間近で櫟課長が私を見つめている。

意地悪で傲慢な微笑みを浮かべて。


「部下を心配して探しにきたんだ。優しい上司様に褒美くらいよこせ」


そう言って、櫟課長の唇は再び私の唇に重ねられた。
今度は深く、濃厚なキスだ。歯列をこじ開けられ、奥深くまで蹂躙される。

動き回る舌に異物感なんて感じない。
むしろ、こうしてキスされると、私とこの人がいかに融け合いたがっているのかがわかる。
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