俺様上司は、極上の男!?
現在時刻は日付の変わった深夜2時。
あと4時間半後には起きて仕度して出社だ。

帰宅したのはついさっき。
仕事は確実に忙しさを増している。眠れる時に寝ておかないと。

先程の櫟課長とのやり取りを思い浮かべる。
仕事を終えたオフィスの玄関でのことだ。

終電を目指して日比谷線に走ろうとする私に、課長は言った。


「走るより、うちに泊まれば?ギリギリまで眠れるけど」


私は臆することなく課長を睨む。課長がニヤッと笑顔で返す。


「あ、眠れないか。また、朝までになっちゃうもんな」


「もう、その冗談やめてください!」


私はツンツン怒って、課長に背を向けた。



……実は、私と櫟課長の間にこの手のやりとりが増えている。


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