キミのみるセカイ
第一話「幼なじみ」
ー心絵なんか、大嫌っいだ!!ー

「・・・。」

俺は、小さい頃に幼なじみの心絵にそう言った。

本心じゃないのに俺は心絵に・・・。

「おーす、慎太郎。」 

朝早くに教室にいると原田が登校してきて俺に声をかける。

「あ・・・おう、原田。」

俺は、ほおづえをつく。

「なぁ、慎太郎。」

「あ?」

原田は、席につくと振り向いてこう言う。

「綾崎さんとは、登校してきてないのか?」

「はあ?綾崎と?何で?」

「だって、綾崎さんと幼なじみなんだろ?家も隣同士だろ。」

「幼なじみなんだからって何で、綾崎と登校しなきゃならないんだ?俺は、綾崎が嫌いだ。」

俺は、そう言って窓の外をながめる。

ガラッ。

教室のドアが開く。
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