キミのみるセカイ
「うわっ。」

俺は、携帯の着信音にびっくりして声を上げた。

「なんだよ、ったく・・・。」

俺は、ポケットから携帯を取り出す。

「親父・・・?」

俺は、額に汗を流しながら電話に出た。

「もしもし?」

「おー、慎太郎。今、大丈夫か?」

「何だよ・・・。」

「父さん、まだしばらく帰れそうにないけど、一人で大丈夫か?」

俺は、キョトンとした顔をする。

「何だ?そんなのいつものことだろ。だいたい、親父は頑張りすぎなんだよ。たまには、ゆっくり休んだほうがいいぜ?」

「・・・。」

電話の向こうで親父は、黙りこむ。

「・・・親父?おい、親父どうした?大丈夫か?おいって・・・。」
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