キミのみるセカイ
「慎太郎・・・。」

親父の真剣そうな声が聞こえた。

「何だよ。」

「お前は、優しいなぁ~・・・。」

親父のいつもと違うキャラの声。

「うっ・・・うるさいなっ・・・!!もう、切るぞっ・・・。」

俺は、顔を赤くする。

「ちょっと、待ってくれ。切らないでくれ。」

「・・・何だよ。」

俺は、携帯をまた耳にあてる。

「慎太郎・・・あのな、お前からすればこんなこと・・・聞きたくないだろうが、どうだ?」

「どうって・・・何が?」

「心絵ちゃんとだよ。」

「・・・。」

俺は、目を見開く。
< 5 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop