良い子とは呼ばせない

・着手

その日は淡々とやって来た。


最終下校時間間際。
「早く帰れよお前らー」
と教室に残る生徒を追い出しながら窓の鍵を閉めていく主任の目を盗んで、私はこっそり1つだけ鍵を開けておいた。
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