良い子とは呼ばせない

・タイトルは無題

床一面にハケを大きく動かしながら、私は小学1年生の頃を思い出していた。



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近所の野原の絵を描いてくる事。
それが図工の宿題だった。


私は夕方、画用紙を片手に近くの丘に広がる野原に向かった。
そして目の前の風景に、息が止まりそうな衝撃を受けたことを、今でも覚えている。



夕日に照らされた、鮮やかなほどに真っ赤な野原。



私は興奮しながら、その美しい風景に忠実に、赤いクレヨンで野原を描いた。
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