私と召喚学。
それでも私は、
この馬に食べ物を与えなければ死んでしまうこと真っ先に考え、

涙とともに汗が流れるが、必死に馬を落ち着かせようと出来る限りの笑顔で言う。



「大丈夫…大丈夫だよ...あなたをたすけたいの」




すると、馬は私を睨むのをやめ自分から近づいてきた。

私は落ち着いたと分かり、ほっとすると、
赤くなっている自分の手を一度見て、青ざめたが、


馬はその手を、なめてきた。

馬がなめると痛みや傷が治っていく。


「すごい!!すごい!!ねえ、どうやったの?どんどん痛くなくなってくる!」

驚きと感動で問うが、馬は何も答えない。

馬は、そのままなめ続ける。
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